pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

趣味は人間観察。令和の吉田兼好と呼ばれたい。

今こそ『歌』を…

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先月11月にKANさんがお亡くなりになりました。

 

以前にも記したとおりKANさんは、私が通っていた高校のOBであり、『愛は勝つ』が大ヒットした時期に私はちょうど高校生だったこともあり、勝手に親近感を抱いていました。

平井堅を通じて偉大な先輩の作品に触れたこと - pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

 

早過ぎるKANさんの死は、私の青春時代の思い出と…一つの時代の終わりと…ショックです。

そしてもう一つ。

KANさんを慕っていたという平井堅さんは大丈夫だろうか?とも。

 

私は平井堅さん好きでCDを買ったりライブチケットが当たれば参戦したりはするものの、FCには入っていないため、2021年のクリスマスにオンラインライブを視聴してからは堅さんの動きが全くわからず…。

そんな中でKANさんの葬儀に堅さんが参列したというネット記事を目にしました。ああ…ご無事で…。21年のオンラインライブの時に「このまま自分が表舞台にずっと立ち続けるというのは…」というような葛藤をお話しされていた記憶があり、同世代の私としては淋しく感じてたので、どんな小さなことでも平井堅さんの情報が知れて安心できたというか。

更にその記事の中で12/8から映画館で過去のライブ映像を放映するということを知りました。

それは行かないと!!

 

早速、娘を誘って先週の12/8金曜日の夜、行って参りました。福岡では上映している映画館は博多駅のみ。ちょっと早く着いたのでクリスマスマーケットも堪能しました。

福岡市内でもクリスマスマーケットは数カ所で行われてますが、博多駅のイルミネーションは一段と華やかです。

それにしても…人、多っ!

 

 

てっきり最後に見たオンラインライブの映像をシアター放映するのかと想像してましたが、そうではなくて、1998年から毎年のように続けていたライブKen's Barから堅さん自身が選りすぐりの曲やシーンを厳選した特別映像でした。

25年前からの映像は、その当時の記憶がよみがえってなかなかアツいものが込み上げてきます。

特に娘がまだ小さかった時、夫の車でドライブする時によく聴いていたベストアルバム『歌バカ』は娘にとっては子守唄のようで。金曜日は1限から授業があるため朝5時半起床だった娘は、開始早々スヤスヤとおやすみになってしまいました。

堅さんの歌声は穏やかで心地いいです。

一番後ろの席で周りにお客さんもそんなにいなかったので、私はリズムに合わせてノリノリで楽しみました。は!応援上映じゃないから、これって迷惑かしら?と思ったんですが、客席を見渡すと何人か頭が揺れているお客さんがいたので、ま、いいかな…と。でも、ホントは、一曲一曲終わるたびに拍手したい気持ちをものすごく抑えてたんですよ。そのくらい大画面と大音響で聴く堅さんの歌声は素晴らしい👏👏👏

 

こーじくん(Snow Man向井康二)が泣けると言った『even if』ももちろん大好きで心に沁みる曲なんですが、私はやっぱりこの曲では涙は出てこない。

しっとりした曲だけではなく『POP STAR』のようなキラキラ曲も…ついフリを踊ってしまいそうになる手を必死で抑えました。

コレ、応援上映にしてくんないかな〜。

 

98年の映像から1年ずつ最近の映像に近づき、21年の『half of me』が流れ出したときに、ああもうこれで終わりなんだと思いました。と、同時に涙が溢れてきて…『half of me』自体が切ない曲ではあるけれど、多分ほかのいろんな感情も相まってきてポロポロと。

 

何を見ても何に触れていても

二人で分け合ったことに気づく

窮屈だった夜ほど愛しくて

痛みだけがそばにいた

 

夫が居なくなったら…と思うとこの部分で泣けてくるんです。『窮屈』とは?夫がリビングにいるとSnow Manの映像を見せてもらえないから。あ、所詮、その程度の窮屈具合で💦

 

最後に平井堅さん直筆の感謝のメッセージが画面いっぱいに表示されます。

が…

感謝ともピリオドとも受け取れる…と不安にさせられる。

ファンのエゴで無理強いはダメなのは分かっているけど、堅さんの心と体の健康が第一という前提の上で懇願するならば、堅さんにはできるだけ表舞台に立っていて欲しい。ずっと歌い続けて欲しいと願うばかりです。

 

帰宅後も、最後のメッセージが気になって気になって、久しぶりにKANさんが堅さんに提供した『歌』を聴きました。

歌

  • 平井 堅
  • J-Pop
  • ¥255

 

うわ…めっちゃ、つらい。

おそらく別れた恋人(女性)をイメージした曲だとずっと思ってたけど、今聴くとまた違ったメッセージを感じます。

 

『歌』作詞・作曲KAN

あの夕陽がゆっくり
沈んでくように
音もなく 君は去ってった

思い出を数えて
目を閉じれば

そこには今も確かに
君がいる

長いたそがれに
うたう歌がある

何度か繰り返し
君の面影なぞる

星の降る夜に
うたう歌はない

涙の音だけ
静かに響けばいい

夜の空がゆっくり
まわってくように
僕はただ 君を待ってる

小さな光いくつも集めて
君を照らすためここに
僕はいる

できることならこの手で
君を強く抱きしめたい
あきらめたくないんだ

その声も 細い指も
僕のものだよ
だから もう一度

何度も繰り返し
君の歌うたう

また朝日がすべて
照らしだす日を
僕はただ じっと待ってる

悪い夢から覚め
目を開ければ

なにもなかったように
全部うそみたいに

きっとあの時のままの
君がいる

 

 

重い…

『君』=『KANさん』で聴いてしまう。

深い…

やっぱKANさんってすごいや。

母校が同じってだけだけど、私まですごく誇らしい。

 

いつか…いつか、堅さんにライブでこの『歌』を歌って欲しいと切に願っております。

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