pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

趣味は人間観察。令和の吉田兼好と呼ばれたい。

子どもってさ…

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左手親指の爪まわりのささくれを何の気なしに剥ぎ取ろうとしたら思いのほか深くって…1週間経っても治りません。さかむけです。

「さかむけって親不孝してる時になるんだよ」

って子ども時代聞いたことがあります。あらら…お父さん、お母さん、ごめんなさい。

 

今季の連ドラで1番ハマっているのは『コタツがない家』。

基本、お目当ての俳優さんが出演していないと熱心に観ようと思わない根っからミーハーな性格ゆえ、このドラマの初回放送を観るまではあまり期待しておらず、リアルタイムでは裏番組の『パリピ孔明』を観てました。小池栄子さんは昨年の『鎌倉殿の13人』での北条政子役が素晴らしく、特に義時(小栗旬)の最期のシーンの政子には泣かされた記憶が…という訳で一応、念のため、このドラマも1話目を観ておくか?くらいの軽い気持ちで録画を見始めたんです。

あら!HiHi Jets作間龍斗さんも息子役で出てたんですね。さくちゃん、頑張ってるねー。

 

娘も私と同じような「とりあえず」のテンションで一緒に録画を観てたんですが、

「なに、コレ!このドラマ、おもしろーい!!」

としっかり声に出して感想を述べてて、ちょっとビックリです。

 

派手目な若手人気俳優で数字を稼ぐという訳ではなく、芝居巧者だらけのテンポの良いドラマです。

吉岡秀隆さんのダメ夫ぶりが最高!

私が抱いていた吉岡さんは真面目で穏やかで誠実で…なのになのに、今回の深堀悠作役は正反対。ダメ夫というか最早クズ男。表情といい、繰り出すセリフといい、こちらの予想を上回るクズ。感服です。

そしてその父親に対してはひときわ辛辣な息子の順基(さくちゃん)。小林薫さんや吉岡秀隆さん小池栄子さんといったベテラン俳優が繰り広げる芝居の中で、テンポよくボソッと入れるツッコミが合いの手のようで小気味良いんです。さくちゃんは器用な人だともともと知っていたけどこれほどとは…ストーリー的にも親目線で観ていたら不思議な立ち位置にいるので目が離せません。

 

↓ちょっとネタバレします。

第3話の終盤から第4話は順基が大暴れするストーリー。

大学の推薦試験での面接で、面接官に対して横柄な態度で「自分がココに入りたい訳じゃない。母親が入学させたいだけ。親の敷いたレールを来たらここに辿り着きました」的な事を言ったことから波乱の幕開けです。

進学・進路について母親の万里江(小池栄子)と話し合いをしてる最中に、祖父・達男(小林薫)が700万円の貯金を隠し持ってることや父・悠作が若い女と電話してはしゃいでいたことを暴露し火の粉が男性陣全員に降りかかって一家騒然。

その後、万里江が順基の考えに歩み寄ろうと提案するも、万里江に対して最大級の悪態を…。

「子育てだってギリギリ最低限のことしかやってこなかったくせに!」

 

ああ…順基…お前もか?

 

この第4話が放送される前の週、別のドラマではあるけど『いちばんすきな花』第4話をリアタイで娘と観ていたときの娘の衝撃発言が私の脳裏に蘇ってきました。

この回は夜々(今田美桜)とその母・沙夜子(斉藤由貴)の葛藤のシーンが見どころでした。小さい時から抱いていた違和感、母がイメージする理想の娘と自分の趣味が違うことを吐露する夜々。夜々が今まで言えなかった不満を、本音を母に打ち明けるシーンを見ながら娘が

「私もずっと1人だった…」

 

は???

 

今なんと?

いやいや…1人にした覚えないし。ジイジやバアバにお願いして、結構、いろんなところに連れてってもらってたじゃん!あなた、楽しんでたよ?

 

「そうじゃなくて。ママはいつも一緒にいてくれなかった。」

 

そんなことないんだけど……絶句です。

仕方ないじゃん、働いてんだから。

その割には私の言うことより保育園の先生の方が絶対!みたいな時期もあったよ?

ひとりっ子だから、子育ての意識は全て娘に集中してたはずなんだが…。

 

子どもって貪欲だな〜。無いモノねだりというか…私の小さい時にはどうだっただろう?って考えてみて「あ!そうか!!」

昭和の子どもたちは『ヨソはヨソ。ウチはウチ』って言われて育って、他所のお家のことは(よっぽど自慢されない限り)結構大きくなるまで知り得なかったような気がします。でも今はさ、SNSが普及して、簡単に他の人の暮らしぶりとか分かっちゃうしね。比較しちゃうんでしょうね。ま、中にはホントかどうかわかんない情報も混じってるとは思いますが。

 

と、数日間かけて自分に言い聞かせてたところに、順基…お前もか?

万里江さんはちゃんと家事も仕事もやってる方だと思うんだけどな〜。それでも責められちゃうのね?と、ずしーんと心にきました。

 

ストーリー終盤で万里江の行きつけのキッチンカー店主・和恵役の野々村友紀子さんが

「結局、子どもって親に文句しか言わへん。」

て言うセリフに大きく頷きました。それな!

ただ一つ言えるのは、文句でも何でもいい、子どもが自由に自分の意見を言える環境ってのがいいのかな?と。(その意見が全て通るか?というのは別問題ですけど)

あはっ!自分に甘々でスミマセン💦

『コタツがある家』は観ていて他にも自分に思い当たることがあって刺さりまくりで、またネタにすると思います。

 

そしてウチのもう1人(1匹)の娘。

以前、バアバが編んでくれたニットを娘(人間の方)が見つけて無理やり着せられて剥製のように固まってる…すましてるように見えるけどホントは嫌なのよね。コッチの娘は喋れないから私が察してあげないと!