pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

趣味は人間観察。令和の吉田兼好と呼ばれたい。

親孝行のつもりが、ほとんど自己満足

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先週の父の日、実家に帰った時に母と会話していて

「そろそろ佐賀にお墓参りに行かないと…」

というワードが出てきました。

 

実家の周りは割と交通の便が良いところで普段はバスや地下鉄を利用することが多いんですが、父は78歳になった今でもまだ免許返納していません。

「え!ジイジの運転で行くの?」

それはもうそろそろやめていただきたい…。

佐賀くらいの距離なら私も運転できるはず!

と、自らドライバーとして名乗りでました。

 

ジイジとバアバは毎日が日曜日なので、交通量が少ない平日希望です。しかも祖父と祖母の命日が6月だから6月中に行きたい。そして墓掃除ともなれば天気の良い日が必須条件。

バタバタと上司に休暇願いを出して日程を設定。

その時、ふと思いついたことが…。

「姉ちゃんも誘ってみる?」

 

姉も同じ市内に住む専業主婦。息子と娘も大学に通うため家を離れて暮らしています。

だったらヒマなんじゃない?って思うでしょ?

ノンノンノン。姉の趣味は盛りだくさんで、プライベートは私より大忙し。

しかも私と違って、丁寧に暮らしてます。

姉の家に行くと、自分の行き当たりばったりな生活を振り返って反省してしまいます、毎回。そして翌日から私も頑張ろうと奮いたたせますが、3日も続いたことがありません💦

やっぱ、人間には向き不向きってものが…と、自分を甘やかしています。

 

平日は仕事で土日休みの私。土日は夫が仕事のため、ほとんどフリー。

平日はいくつかの趣味の予定があり、土日は夫が休みの姉。

予定も合わず、ほとんど会ってません。コロナ禍だったし、それぞれの娘たちの学校や塾の送り迎えも忙しかったしね💦

 

姉にLINEで墓参りの件を提案して同行オッケーの連絡をもらいました。

いっそのこと、ジイジとバアバにはサプライズで内緒にしとく?

絶対驚くよね〜、楽しみ〜。

 

当日の朝、まず姉の家までお迎えに行き…って久しぶりすぎて、道を間違える💧間違えていることもわからず、20分くらい同じ道を車で行ったり来たり…既にスケジュール押し気味です。

諦めて姉に通りまで出てきてもらって、一緒に実家へ。

バアバとジイジが家から出てきた時、死角となる建物の影に隠れている姉と私が話している様子を見て

「あら、〇〇(ウチの娘)も付いてきたのね」

と思ってたバアバが、姉を見た瞬間

「誰?」

って思ったそうです。先週も会ってたのにね。予測不能な出来事だと混乱するということが立証されました。一瞬、固まった後、ものすごい笑顔で

「あら!アナタだったの?!」

「いつ聞いたの?」

ってすっごい嬉しそうでした。

結婚してから23年経ちますが4人だけで出かけることってもう全く無くって、不思議な感じがするね〜って言いながら。

そして私の車に全員乗り込んで、出発!

 

車中でもずっと、ジイジとバアバは姉も一緒に来てくれたことに感激していてホントに嬉しそうでした。私の思惑、大成功✌️

しかし、安全運転しないとね。身が引き締まります。

あは、軽自動車に大人4人は重いな💦コレで山道はダイジョーブなんだろうか?

 

そして佐賀は…結構、遠かった💧

し、山道の運転も怖かった💧

 

普段、夫やジイジの運転の時は、大体寝てるからな💦

反省!

 

お寺に着いて、お墓掃除開始です。

世間がコロナ禍となってから一度も来れてないそうで、4年ぶりくらいのお墓参りです。

寺は本家(祖父の一番上の兄の家)の隣にあって、周りのお墓もジイジが知っているお宅のものがあり…墓に刻まれた名前や命日、享年をジイジが眺めながら

「ああ、✖️✖️さんが亡くなってる…」

と何度か呟いていました。幼なじみだったのかな?

悲しすぎる…数年後にお墓に刻まれた名前で亡くなったことを知るって悲しすぎます。

ジイジとバアバに、今できるだけのことをしなくちゃ!って痛切に感じました。

祖父と祖母の墓前に線香を焚いてお参りした時、バアバが

「今日は娘2人が一緒に来てくれました。今では2人とも立派なお母さんです。」

と祖母たちに語りかけるように話してたのを聞くと、なんだか気恥ずかしくなりました。

祖父は私が小学生の頃、祖母は大学1年の頃に亡くなって、結婚してからはお墓参りにもなかなか来れてなかったので、こうやって家族4人揃ってお墓参りできたことはホントによかったよな〜としみじみ思いました。ちなみに生前の祖母のことをいつか話したいと前から思っていたのでいずれきっと。

 

さて、お墓参りも終わり、帰る前にお昼ご飯を…って、何故か我が家はお墓参りの後は鰻のせいろ蒸しを食べて帰るという習慣があります。

いつも行く鰻屋さんの定休日も下調べ済みです。なのにお店に着いたら『定休日』のノボリがヒラヒラと風になびいてました。

え?どうする???

もう鰻を食べる気マンマンだったので。鰻しか受け付けません。

慌てて、別の店を探しました。

見つけたものの場所がよくわからず、姉のスマホGoogle MAPを利用してナビしてもらうけど、なんだか微妙に位置がズレてて何度も何度も軌道修正がかかる…💧

見知らぬ土地でぐるぐると何度も引き返す。あ、今朝も姉の家周辺で似たようなことやってたよな…再放送か?

 

やっとたどり着いて念願の『せいろ蒸し』にありつけました。

やっぱりうな丼でもうな重でもなく『せいろ蒸し』が優勝だと思います。

待ってる間に話してたんですけど、

「私ってせいろ蒸し大好きだけど、あまりの熱さに舌を火傷してしまって、結局、味がわからないまま食べてる気がするんだよね〜」

「夫が食べ終わるのが早いから、慌ててがっついちゃうのかなぁ〜?」

と残念ポイントを伝えてると

「ゆっくり食べなさい」

と親に言われました。アラフィフ娘に注意するような内容ではないですよね💦

今回は初めて行ったお店でしたが、店内も新しくて雰囲気の良いお店でした。

いつも行くお店よりタレが甘めでしたが、食べ進めていくうちにそれはそれでアリかな?と思えてきて、鰻もふっくらで美味しかったです。

 

食事も終わり店を出ようとする頃、ジイジが伝票を手にしようとしたところを姉が気づいて私にアイコンタクトで知らせてきました。慌てて「いや、今日は私たちが!」と立ち上がろうとすると、今度はバアバが伝票をさっと手に取ってジイジにパスしようとします。それを私が立ち上がって…まるでバスケのディフェンスとオフェンスのように。

も〜、何してんだか!

他にお客さんがいないのをいいことに、大の大人が大暴れです。

「家族4人で来れたのがホントに嬉しかったから」

とバアバに言われて、結局、ご馳走になりました。

う〜ん💧

親孝行したかったんだけど、結局中途半端に終わってしまいました。

 

でも久しぶりに4人で楽しかったから、まいっか!

でももう、慣れない山道の運転はコリゴリです。次は夫に運転お願いしよ。