pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

徒然なるままに…心にうつりゆくよしなし事を綴ります

犬好きさんに観て欲しい『マロナの幻想的な物語り』

深夜にEテレでやっていたアニメ映画を、たまたま観てしまって心が締めつけられています。ものすごく苦しい…。

 

Eテレ ヨーロッパアニメーション映画2夜連続放送

『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』

『マロナの幻想的な物語り』

 

なんだかんだ言って、どちらも偶然途中から最後まで全部観てしまったんですけど、特に『マロナの〜』の方が私にはズシンと来ました。多分、犬を飼ってらっしゃる方は全員、私と同じ心境になるはず!

 

ハート型の鼻のミックス犬マロナの生涯をマロナの視点で、独特なタッチと美しい色彩で描いている作品です。

血統書付きで差別主義者の父と、混血で元のら犬だけど美しくて博愛主義の母との間に生まれたマロナは、同時に生まれた9匹の末っ子で、「ナイン」と呼ばれていました。このハート型の鼻を持つ小さな犬は、生まれてすぐ彼女の家族から引き離され、曲芸師マノーレの手にわたります。マノーレはこの小さな犬にアナと名付け、アナにとっても、幸せな日々が訪れたかに思えましたが……

 

人間が考える幸せが犬にとっての幸せとは限らない。犬目線での幸せを考えることができる作品。人間にとってはこのくらいの事と思っていることでも、犬にとっては一大事。不安で押しつぶされそうになる心境をアートな映像と音楽で直に心に訴えてきます。ドキドキが収まらない。

 

ウチにもミルクというロングコートチワワがいます。通称ミルちゃん。

出会いは過去記事でも触れましたが、ミルちゃんはペットショップで大きくなりすぎて、5万円という最近のペット業界では稀にみる最安値で売られてた犬。

 

pino-milk.hatenablog.com

 

 

ミルちゃんを飼いだして数ヶ月後、近所のスーパーの前で私がミルを抱えてお使いに出した娘を待っていると、男の子2人を連れた見知らぬ女性が「メグちゃんですよね?」と声をかけてきた。ミルはペットショップでスタッフから“メグ”と呼ばれていたので、その女性がスタッフさんの1人だとすぐに判りました。

「メグちゃんは人懐っこくてとっても性格が良かったから、私がウチで飼おうかと考えていました。でも私がいない間に売れちゃったって聞いて、どうしてるのかなぁ?と思ってたので会えて嬉しいです!」

と、その女性が話してくれたのを覚えています。男の子2人がいる家か〜。ウチと飼育環境が全然違うだろうね〜。

いつも「ミルちゃんはウチで飼われて幸せ?正解だったのかなぁ?」ということを自問しています。答えはわからないけど。少なくともミルちゃんに不安を与えるようなことは絶対にしない!

 

でもね、この『マロナの〜』を観ていて、考えさせられてます。(ネタバレ少しアリ)

ここ2年ほどは在宅勤務の機会が増えて私が家にいることも多くなったんですけど、基本、平日の昼間はミルちゃんおひとり様でお留守番。下手したら残業で昼間どころか部屋が真っ暗になる時間帯になっても1人(1匹?)にさせちゃうこともしばしば。すごぉ〜く不安にさせてるんだろうな〜。ミルちゃんは元々がビビリの性格で、お散歩すらできないくらい。初めて暗い部屋でお留守番させた時はさぞかし怖かっただろうな〜とは薄々思っていたけどさ…7年も経った今は少しは慣れてくれていればイイけど……。

それともう一つ。一度、休日の朝に、近所のちょっと有名なパン屋さんに散歩がてらミルを連れて出かけた時のこと、「パンを買うちょっとの間、待っててね」とリードを柱にくくりつけてその場から離れようとした瞬間、ミルちゃんがパニクって大暴れ、ハーネスをするりと外して道路に飛び出そうとしました。振り返って慌ててミルちゃんをタックル!いや〜、そもそも運動神経がいい方ではないオバちゃんの火事場の馬鹿力。私も必死です!その時にミルちゃんを抱きしめながら「ああ、この子には外出先でのお留守番はムリだ…」っていうことを、身に染みて感じたんです。だからスーパーの入り口とか人通りの多い場所にリードを繋がれて主人を待っている犬さんってホントにすごいことです。人間の子供だって、ココで待っててねって言われてジッと待つことって不安で仕方ないと思うんですよね。ミルちゃんはムリ。パニックになって何しでかすかわからない。人間の私たちには普通のことでも、ミルちゃんには普通ではない。ミルちゃんの世界は住み慣れた我が家のリビング。そしてずっと隣に私たち家族の誰かがいること。

マロナの最後の飼い主ソランジュが成長とともに興味を引く事柄がマロナ以外に向けられるのはとても自然なこと。みんなそれぞれの生活があるんだからね。彼女が無責任だとは思いたくない。だってどこにも行き場を失ったマロナを助けてくれたのは子供の頃のソランジュだから。でもマロナも生きているから感情を持っていて、全てがソランジュが想像していた結果通りになるとは限らなかった。ソランジュはマロナと散歩に出かけると見せかけて、木にマロナのリードをくくりつけて1〜2時間その場を離れて遊びに出かけてしまった。もう私の脳裏には数年前のパン屋前でのミルちゃんのパニックぶりが蘇ってきて心臓がザワザワして見てられなかった。ただでさえドキドキを掻き立てる映像と音楽。

人間は、特にたいていの大人は、少し先の未来を想像して行動する。私もソランジュもそうだと想う。でも犬のマロナやミルにはそれが通じない。事態がサイアクな方向に傾くことだってある。どうすれば防ぐことができるのだろう。

 

犬さんの幸せは飼主さんのそばにずっと居ること。全ては飼い主さん次第。

 

安心してミルちゃんが毎日過ごせるように、いつも以上に考えさせられた映画でした。

 

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Yogiboの上で我がもの顔でお昼寝するミルちゃん。ミルちゃんの心の中に不安が微塵もないことを信じたい。