pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

趣味は人間観察。令和の吉田兼好と呼ばれたい。

母たちは我が子がイジメの対象にならないようにいろいろと考えてるんです

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先日、娘の高校で三者面談がありました。

今年の担任の先生は現国担当で、冷静沈着に淡々とお話される方らしく、娘は緊張しまくってました。

一通り成績の話を終えたところで、娘について

「ウチの娘は少し陰キャなもので、友達も少ないから心配してたんですけど…」

的なことを言ったら、さすが国語の先生!

「確かにコミュニティは狭いようですが、気の合うお友達はいるみたいです。」

と『陰キャで友達が少ない』を『コミュニティが狭い』という言い方に置き換えて説明してくださいました。なるほど〜!勉強になります。

どうも今年の娘のクラスはパリピのような陽キャの集まりらしく、先生も心配してくださってたようで…💦ありがたいことです。

 

小学校低学年の頃の娘は、他人(特に大人)に何かを伝えることができなくて、話すことすら面倒という子でした。だから弁が立つ友達から謂れのないことで責められて、自分が悪いと思ってなくても説明するのが面倒になってすぐ謝っちゃうってこともしばしば。大人の世界なら、その場を丸く収めるためにいったん謝罪ってのもわかるんですけど、自分が悪いと思ってないことに対しては謝らなくていいんだよって教えてました。

 

私は自分の子育てについてあまり自信がないので、子育てブログを書いているママさんのように『コレがベスト!』とか『こうすれば絶対!』みたいなことは主張できませんが、娘が小さい時から何度も言い続けたことがあります。『ウソはダメ!』とかは大前提なので省きます。

  1. 『知る』ってことはとっても大事。『知らない』ことは結構損してることが多いよ。
  2. 自分の言葉で自分の考え(思い)を伝えるってとっても大事。大人になってからも必要なこと。

 

娘の心にどれだけ響いたのか…は分かりませんが💦

 

小5の2学期のある日、晩ごはんを作っている私のところに娘が来て「今日、私、学校で泣いちゃった…」と話してくれました。普段、学校での出来事を自ら家で話す子ではないんですが…。

 

給食当番が3週に1度のペースで回ってきてましたが、当番の仕事割は1学期からずっと変わらず“大きなおかず”。大きなおかずってメインおかずのことで汁物とかがでんってバケツのような大鍋に入ってて、重たいから2人1組でやる係です。そしてそのペアも出席番号順に雑に割り振られてて、クラスでも1番発言力のある女の子(Mちゃん)と組まされてました。Mちゃんは放送委員もやってて、委員会の仕事も3週に1度あるらしく大抵が給食当番の仕事とお昼の放送委員の仕事の時間が被るから、給食当番の仕事はやらずに委員会に行ってしまって、娘は1人で大きなおかずを運んでました。時折、娘が1人で大変そうなのを見かけた別のお友達が運ぶのを一緒に手伝ってくれてたらしいです。

その日はMちゃんも委員の仕事がなく給食当番に加わっていたのですが、食器担当のMちゃんお気に入りの女の子のペアがお休みだったようで、「え〜!もう持てーん。助けてぇ!」と言われて、自分の担当をほったらかして食器のお手伝いにキャッキャッと行ってしまいました。

娘は大きなおかずを前に、今まで堪えてた何かがプツッと切れちゃったんでしょうね。涙があふれてきたらしいです。それを見たMちゃんは「は?こんなんで泣くなんて〇〇(娘)がバカなだけやん?」と言い放ったそうで…。

 

この話を聞いて、私の中の『2.自分の言葉で伝える』が担任に対してメラメラと沸いてきました。

担任はその年で定年を迎えるオジさん先生でした。あまりにも手抜き…任せてると言えば聞こえがいいでしょうけど、それはちゃんと大人が見ていて管理している状態であればイイけど、おそらく見てないよね?まず、熱い汁物が入った大鍋を1人で運ばせてることにリスク管理がなってない!しかもウチの娘は学年でイチニを争う小柄さん。ヤケドでもしたらどうしてくれるんだ?!ひっくり返しでもして、クラスのみんながおかずを食べられなくなったらウチの子のせい???

翌週に学校行事があったので、担任に直接言いました。

  • そもそも委員会の周期と給食当番の周期がおなじで、毎回その時間にどちらかの仕事ができないなら、物理的にムリでしょう?Mちゃんの給食当番を見直すべき。
  • 熱い汁物が入っている重たい大鍋を1人で運ぶなんて危険です。手伝ってくれる子もいるそうですが、毎回ではないので、ちゃんと見てください。
  • 多分、Mちゃんも引くに引けなくて言い放っただけとは思いますが、泣いたのはウチの子がバカだからではありません。それだけ我慢していたということです。真摯に受け止めて体制を是正してください。

 

先生にお話した後からは、娘から何も聞かなかったので恐らくMちゃんに注意したとかそんなところでしょうけど。そしてこの件があったからではないですが、子どもの世界って勉強とか運動とかが自分より劣っていると感じたらイジメ対象になりかねないから、運動はムリだとしても勉強だけは他人にバカにされないようにしっかりやりなさいと教えました。本来の学習って自ら率先して好きで行うのがベストなんでしょうけど…💦

 

我が子がイジメられないように、バカにされないように母たちはいろいろ考えているんです。

 

小学校3年生の時に、ママ友数人とランチしていたら、ある男の子のお母さんが言ってました。「ウチの子は体が小さいから…そういう子って中学生になった時にイジメられそうだから空手を習わせようと思うの」

結局、体験入会したらしいですけど「痛いのはイヤ!」と本人が言うので入会はしなかったみたいですが💦その時に初めて、男の子って体の大きさでイジメの対象になったりすることもあるんだ…って知りました。でも、その子は歳の離れた姉兄のおかげでクチ達者で頭も良かったし、バドミントン部で毎日毎日ランニングさせられてマラソン大会3位に入賞するほどに苦手だった運動も克服してイジメと無縁の中学生活でした。

 

他にも赤ちゃんの時から同じ保育園に通ってたYくんも、ナヨッとした見た目でイジり対象になることはあっても本人が全く気にしてない。なぜなら彼は学年でイチニを争う学力の持ち主で、毎回、定期テストでは信じられないくらいの高得点を出してて先生からも一目置かれる存在でした。多分、自分をからかってきた人を彼自身が相手にしてなかったのではないのかな?でないと、思春期の男の子1人で女子しかいない吹奏楽部で3年間過ごせません。賢い子はシンがブレてない!

 

というわけで、私の勝手な意見ですが、我が子には自信が持てる何かが身につく環境を整えてあげることが、親ができるイジメに対する最大の防御策なのかな?と思います。我が子を褒めるだけでなく、時にはその努力に対して叱咤激励も必要だと思います。

 

さて、小5の時、みんなの前で「バカだから」と言われたウチの娘ですが(決してバカではないと思ってますが…成績は中くらい?)、中学の3年間を厳しい吹奏楽部で揉まれたことと、受験勉強を乗り越えて高校では学業特待の資格をいただいたことに自信をつけたのか、少しは成長の兆しが見えてきました。

先日、娘は部活の先輩2人から推測で文句を言われたそうです。「あなた、〇〇って思ってるから✖️✖️なんでしょ?そんなんでイイと思ってるの?」と。娘はすかさず「え?誰もそんなこと言ってないですよね?」と反論したそうです。

もう、ビックリ‼️

あの娘ちゃんが…。

今までだったら、面倒だから、絶対聞き流してるでしょ?それが今では自分の意見を言ってるよ。

成長したな〜!

母さん、なんだか嬉しいよ。

相手が先輩ってのが一足飛びっぽくて、ちょっとコワイけどさ…💦

 

 

ホントはイジメる側の子を何とかすることが重要なことは理解してるんですけど、ウチの娘が他人に興味のない陰キャなもので、そっち側になることが考えられないため、どうしても防御策しか思いつかず…面目ないです💦

 

でもでも、全お母さんを代表して言わせていただきます。我が子が将来、自分のチカラで歩いていけるように世の中のお母さんは色々と必死で考えてるんです。

イジメっ子達よ、ナメんなよ💢

他人の人生の邪魔とかしてる場合じゃないと思うよ。それが汚点となって、いつか自分に跳ね返ってくるかもしれないんだからね。

 

 

以上です。