ちょっと前の話になってしまいましたが、6月初めに大阪・関西万博に行ってきました。
そもそも万博に行く予定で大阪に行ったわけではなく、娘が京本大我さんのライブに行くのに私がついて行くことになり、その翌日は何する?となって出発の1週間前に急遽チケットを予約する運びとなったんです。予備知識もパビリオンの予約も何もない状態でほぼ丸腰で向かったわけですよ。
ああ、もう大変。
私の想像が甘かった…
直前にネットで色々調べてみたものの、なんだかよくわからず。今回の旅行は娘が新大阪のホテルを予約していてくれて朝食付きではなかったので(私が予約する場合は基本的に朝食付きプランで予約する)、どうせいろんな国のパビリオンでちょこちょこ食べてたらお腹いっぱいになるよなぁ〜なんて考えていて、ホテルから直行で会場へ向かいました。
私たちの入場予約は東ゲート11時。15分くらい前に最寄駅の夢洲駅に到着しました。すんごい人、人、人。この人混みに耐えうるように腹くくらないと!

入場ゲートの手荷物検査でものすごく待たされます。隣のレーンはすいすい進んでるのに、私たちが並んでるレーンだけ全く動く気配なし。手ぎわが悪いのか?ものすごく入念なのか?タチの悪い先客がいるのか?入場前なのにイライラが募ります。結局、入場するまでに1時間以上かかりました。予約の意味!?



東ゲート側では三つ指ついたミャクミャクが出迎えてくれます。見慣れてきたのかな?ミャクミャクが可愛く見えてきました。1ヶ月経った今でも赤と青のモノを見るとつい反応してしまう。
とても良い天気の日で吸い寄せられるように大屋根リングの下へ日陰を目指す。
本当に何も決めずに、2、3日前にちょこちょこっとネット検索したくらいで…とりあえず評判の良いフランス館に並ぶことにする。ネット情報や知り合いに聞いた話だと「入るまでに40分くらい並びますって言われたけど、循環良くてそんなに待たされなかった」って聞いてたんですけど、そんなことなかったです。そもそも並ばせるためのパーテーション以上にお客さんが並んでいて警備の人?誘導する人も慣れてなくて同じところをグルグル回ってる感じで途中からコース変えたりで、どうなってんの?ってイライラさせられます。たぶん1時間以上並びました。

外観も美しい。テーマは『愛の讃歌』らしいです。
中に入るとすぐ、もののけ姫とのコラボ。何のつながりなんだろ?

ところどころロダンの手の彫刻が展示してありました。人の多さと、どの角度からが正解か分からず写真は撮ってませんけど。
ルイ・ヴィトンのトランクが84個積み重なった空間。モノグラムは日本の家紋からインスピレーションを受けて誕生したとか…え?ホントに???


私自身がヴィトンに惹かれることがなくて…というかむしろ、ヴィトンを持ってる人を見るとちょっといかにも…って思ってしまうところがあるんですが。ブランドってそういうものと言えばそうなんですけどね。
圧巻だったのはディオールの展示。


シルエットのスケッチを立体的に表現した白いトワルが約400点も展示されてます。美しい!ため息ものです。ずっと見ていたい。
そして、こちらも美しかった。モン・サン・ミシェルと厳島神社の饗宴です。

おごそか〜
なんだかすごくありがたい…感動している私を尻目に、娘が「さ、もう行くよ」と促す。切り上げるの早ない?
フランス館で売っているパン類が間違いなく美味しいと小耳に挟んでいたので、展示を見終わった後に絶対買おうと思ってたんです。
「パンを買うにはどこに行けばいいですか?」
と気軽に問い合わせると、あちらにお並びくださいと指さされたのは、道を挟んだ向こう側まで遥かに続く列。無理…パンを買うだけのために限りある時間を無駄にできない。諦めました。
そう、私たちの時間は限られているのです。
帰りの空港までのバスを17時過ぎに予約しているのです。
既に13時をまわってます。空腹ではあるけど、もう少し万博パビリオンを見ておきたい。とりあえず入れそうなところ…UAEアラブ首長国連邦、うん、自分じゃ絶対行けそうにない国ですしね。


砂が違うんだって。砂の写真を撮る私、娘から「は?砂の写真とか要らんくない?」と不審がられる。
ま〜ったく知識なくてごめんなさい。先進的な技術が進んでて宇宙航空開発や医療関係の紹介がクイズ形式で紹介してあって、よく分からないなりに回答してきました。
ちょこちょこ空いてるパビリオンを覗きながら、娘が前日にネット検索して興味を持ったトルクメニスタンのパビリオンを探しました。っていうか国名すら知らなかったんですけど…?なんでも、独裁国家の国だとか?
確かに、人生の中で訪れることはない国です。


すごい豪華な佇まいのパビリオンです。
そしてめっちゃ並んでる!ネット情報の威力すごいです。40分くらい並んでたと思います(測ってないけど)。
入って正面に大統領?のでっかい肖像画が掲げられています。皆さん、その肖像画をカシャカシャ写真に収めていましたが、リアル肖像画しかもよく存じ上げない方の肖像画…要るか?と思って私は撮りませんでした。だってリアルすぎて怖いんだもん。
促されるようにでっかいスクリーンがある部屋に集められ、トルクメニスタン国の紹介がスクリーンに映し出されます。やっぱり私には内容がピンとこず…だって救世主が現れ…的なストーリーで少し引いてしまったんですよ。でも、国土の85%が砂漠という地形なのに、石油やガスといった資源も豊富でフルーツや農作物の栽培にむいてる土壌もあり、しかも永世中立国だと聞いたら平和で豊かな幸せな国なんだと知りました。でも多分、私が行くことはないだろうけど。右側の犬の絵はトルクメニスタンの国犬アラバイです。アラバイにちなんだ祝日もあるそうです。犬好きなので犬の絵はしっかり撮りました。
トルクメニスタンのパビリオンをでたところに北欧パビリオンがあってカフェが併設されてました。空腹で疲れ果てていた私たちは(カフェとは知らず)とりあえず並びました。そしたらスタッフの方が、もう既に品切れが多くてシナモンロールやソフトクリームのような簡単なメニューしかオーダーできないと列に並んでいる私たちに説明してくださりました。それはかまわないんですけど…あら…メニュー表を見て2点ほど「ん?」となりました。
はっきりした値段を覚えてないんですけどソフトクリームやシナモンロールの値段が大体900円〜1200円くらいでした。娘からは「高いよ!」って言われましたが、私は空腹であったし、もうどうでもいいや!とにかく何か食べときたいって思ってたんで「仕方ないよ」と腹くくってそのまま並んでたんです。そう、この時まで私はテイクアウトの列に並んでると思ってたんです。だけど20分くらい経っても列が進まず…あ、これ、カフェなの?そんなゆっくり食べてる時間ないよ、しかもそんな腰据えて食べるメニューでもないし。とんだタイムロスです。
列を離れ歩き出したら、すぐそばにキッチンカーのような車が。さっきのシナモンロールやチーズサンドが売ってました。とりあえずチーズサンドを買って日陰のベンチで食べよう!チーズサンド1200円。

本当に、チーズとレタスときゅうりだけがパンに挟んでありました。サーモンとか入ってません!これで1つ1200円!
娘は食べ終わって「私のにはきゅうりなんて入ってなかった💢」とご機嫌ななめになってました。確かに…きゅうり入ってなかったら歯ごたえないよな。。。
これから万博に行かれる方のために有益なアドバイスを!入場前にコンビニとかでパンとかおにぎりとか…並んでる間にちょっと食べれるものを入手していた方が絶対にいいです。そうしているお客さんをたくさん見かけました。
万博内で売っているものは高いです。それも思い出なのでそれはそれで受け入れることができるんですが、それよりもどこ行っても行列がすごくて、娘と手分けして行列に並ぼうにも人が多くて後から合流が難しそうです。「連れが前にいま〜す」とか言いながら列に割り込むのは私にはムリ!
平日でも人がこんなに多いし。
さて、時刻も15時半をまわって残り時間1時間半。もう並んでなんていられません。
入れるパビリオンにちょこちょこ入っていきました。



コモンズB館。いろんな国の展示がブースごとに見ることができます。
目をひくド派手な衣装が展示されていたドミニカ共和国。
美しいビーズ作品が展示されていたのはハイチ。でも、右の作品とかちびまる子ちゃんに出てくるはまじにしか見えない…。
ワイン大好きだからチリのパビリオンを探して入りましたが、あれ…なんだか写真を撮るほどでも…力の入り具合が微妙…
それよりもカンボジアのパビリオンはちょっと感動モノです。


ユネスコ世界遺産に登録されているコーケー寺院をモチーフとしていて、アンコールワット内の回廊を再現した通路を抜けると水田が広がり、カンボジア経済の柱となる農業をアピールしています。スクリーンに投影されたカンボジアの空の移り変わりと相まって演出が素晴らしい。なんだろう…全く期待せずに中に入ったので、こんなに心が動いたことに自分でもビックリです。オススメです。
疲れ果てた娘をベンチに残し、大屋根リングの上の通路に一人登ってみました。

6月初旬の良いお天気の日だったので風が気持ちよかったです。多分、今だったら暑くて死ぬ。しかしどこ行っても人多い…。



帰りは西ゲート側から空港行きのバスに乗ります。
西側のミャクミャクはこんなポーズ。短い足を交差させてて可愛い。OLさん風なお姉さん達が後ろ姿で同じポーズで写真を撮りあっててそれも可愛かったです。
私にとっては人生3度目の万博。1度目は大濠(’82年)、2度目はよかトピア(’89年、百道)といずれも子供の頃に福岡市内で行われていた万博でした。娘は万博を体験したことがなかったので良い機会だと今回急遽思い立って連れていきましたが、果たしてどう思ったのか…。絶対に「もうこりごり」と思ってそうですが、百聞は一見にしかずということで。
そして…その晩
私たちが万博に行っていた日に、娘の推しの京本大我さんはUSJを満喫していたとのSNSの投稿を見て「私も万博じゃなくてUSJの方がよかった〜」と責められました。
親の心、子知らず。