娘が高校を卒業しました。
この学年はコロナ緊急事態宣言のために入学式も見送られ、ぬるっと始まった高校生活で、イベントというイベントもほとんど見送られてきたからか、あっという間の3年間だったな〜って思います。
卒業式の朝、学校近くのコインパーキング争奪戦に打ち勝つため、式の時間より早めに向かいました。運転しながら車の窓の外に目をやると、時間的にちょうど幼稚園や保育園に通う親子をたくさん見かけました。チャリンコの後ろに子どもを乗っけて必死にチャリをこぐパパやママの姿を見て、「あ〜、ウチにもあんな時期があったんだよな〜」と懐かしくなって目頭が熱くなってきました。泣くの早すぎ…💦
いや、マジで。
子育て中のパパくんもママさんも、今がものすごく大変だと思いますが、気づけばあっという間に高校卒業ですよ。もう、あの時のかわいかった我が子には会えません。今のうちにいっぱいいっぱいギューって抱っこしておいてくださいね。
さて、卒業式です。
隣のクラスの女生徒が答辞を読みあげる。とある部分で、読んでる本人が声をつまらせて泣きだすと、連鎖反応で卒業生の席からも保護者席からもすすり泣く声が…。
いつも朝早くお弁当を毎日作ってくれたお母さん、感謝しています。
夜遅くまでくだらない話をして笑いあったり、進路を決めるときは言い争いになって喧嘩しましたね。でも私は、そんなあまり厳しすぎないお母さんの娘で本当に良かったです。
…的な内容でした。
私もちょっと「うっ!」ってこみ上げてきましたが、ちょっと冷静な自分が「いや、コレ読んでるの、あなたの娘と違うよ?」っていうツッコミを入れてて、
「うん…ウチの娘はひねくれてるから、こんなカワイイことは言わない。絶対に!」
と思いなおしました。
そしたら冷静に周りのすすり泣きやハンカチで目頭を押さえてるお母さまたちが羨ましくなりました。
「この方たちのお子様はみんな、こういうことが素直に言えるんだろうな〜、きっと。」
式が終わって、各クラス教室で担任の先生が生徒一人ずつに卒業証書を授与してくれました。私は娘の番が終わると午後から出勤予定のためバタバタと帰宅です。余韻もなく。
帰りながら「この道を何回送り迎えしただろうか?もうこんなに通ることはないんだろうな…」とふと思いました。実は娘の高校は私の母校である中学校の近くにあります。私は中学を卒業して30年以上その付近に行く用事もなく、娘の送り迎えの際、懐かしい気持ちでいっぱいになりながら運転していたので、娘に対して密かに「この学校を選んでくれてありがとう」とも思ってました。あ、でも吹部の定期演奏会の練習があるからあと数回送り迎えしないといけないかも…💦
でも卒業式の前日に、先生に言われたそうです。
「あなた達は卒業すると、もうこの制服が似合わなくなります。制服を着るのは卒業式の日が最後です。」
と。
私はそれを聞いて言ってる意味がわからなかったんですけど、ああ、なるほど…翌日から髪を染める子続出です。もう縛りつける校則は何もないですもんね。「髪染めて化粧した状態で制服を着るな」ということですね。
ああ、しまった〜!
娘の制服姿の写真を撮ってない〜〜!
そんな娘も昨日、美容室に行き、髪にインナーカラーを入れました。もう制服が似合わない状態です。
そしてこれからは新しいステージの始まりです。
学校の集団生活と違って、自分で決めて自分で動くことが求められる世界。
母も娘の新生活に向けて準備しないと!
ちなみに…卒業式の日の晩、答辞にあったような『母への感謝』の気持ちを娘に確認すると
「ないよぉ〜。
でも、ママは好き〜💖」
とくっついてきました。
まぁ〜、好きなら……いっか?