pino-milkのブログ 〜日々そこはかとなし〜

趣味は人間観察。令和の吉田兼好と呼ばれたい。

出る杭は打たれるのか

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

会社の経理という立場上、財務諸表を目にしたり、計画業務に携わったり、経営の側面を垣間見る機会が少なからずある。会社が経営判断を誤らないためにタイムリーな分析資料を経営層に提供することこそが経理の存在価値だと思っている。特にここ数年はコロナ禍での景気停滞、世界的な素材高騰、ウクライナ情勢…経営を揺るがす外的要因だらけ。にも関わらず、親会社は利益率を上げろと通達してくる。資料を眺めながら「思い切った舵取りで方向転換しないとムリだよね…」とため息しか出ない。

 

しかし、フタを開けてみれば…予算計画審議の結果は、ボヤけた事なかれ主義のような……ごまかしごまかしの変わりばえしない施策ばかり。大丈夫か?

 

会社が親会社から分社化して20年ちょっと。役員の顔ぶれも変わった。設立当時から在籍していた方々の大半が退職されて、新たに親会社から転籍されてきた方が多くなり、なんとなく温度差を感じるのは私だけなのか?やはり創成期のころのトップたちの情熱には敵わないのはわかるが、それともちょっと違う…。

役員たちはほぼほぼ60歳前後。あと3〜4年会社がつぶれなければイイやって思われてる?

でも結局、この方々が決裁権をお持ちなので、我々、従業員はその判断に委ねるしかない。組織が大きくなればなるほど思い切った判断って難しいのは確かではあるけど。

 

そこに昨年、親会社から転籍してきた営業部長が取締役となった。

彼はアグレッシブに疑問に思ったことは関係部門や取引先に働きかけて、改革を行った。半ば強引な部分もあったけど💦

長く同じ場所や立場でいたら疑問にすら思わなかったことも、ふと立ち止まって問われると「そう言われてみれば…」と調べなおして改善することもできる。本業が忙しい時はちょっと鬱陶しいけどさ。

彼はしょっちゅう、総務部に入り浸って文句言ってた。ま〜、確かにウチの総務部は不甲斐ないけどさ💦

彼の言ってることややってることの大半は間違っていない。(と私は思っている。)ただ、アプローチの仕方が強引だったりパワハラチックな暴言も多々あり。

 

親会社参加の株主総会が開催される約1週間前、元気モリモリと思っていた彼が急に体調不良で欠勤や在宅勤務続きとなった。そして株主総会当日…発表されたのは“取締役解任”

 

真相はわからない…

本人の意向なのか?人事部長の意向なのか?

どんなに相手がへっぽこでも総務部を怒らせてはいけないということなのか???

 

 

そんな私のモヤモヤに追い討ちをかけるようにタイムリーな記事をorange itemsさんのブログで見つけた。

www.orangeitems.com

 

 

人間は感情を抱えているのに、社会ではそのうち「怒り」だけは外に出しちゃいけないって、いつの間にか決定事項のようで。

一方で、この怒りが消えるわけじゃない。

野球部の監督なら、穏やかにレギュラーから外すだろう。会社なら要職に就かせないだろう。持っている権限を行使することで表現する。でもそれって、結局怒ってるやん。そういうことなんだよね。どんなにパワハラを抑止したところで、怒りが影響する行動自体は間接的に価値観を支配する。

 

 

う〜ん…判りづらい世の中になったものだ。思ったことを無邪気になんでもクチにしたらダメなんだよ。ニコニコ笑いながら背後から刺されかねないよ?結構、私には難しい…。

こんなこと今に始まったことではないんだろうけどさ。

権限の行使。

最後はコレに尽きるな。