5月11日にお亡くなりになった竜ちゃんことダチョウ倶楽部の上島竜兵さん。
業務時間中ではあるけど、ネットニュースに気づいた同僚が一報を知らせにわざわざ私の席に駆け寄ってきた。その時からずっと何故?なんで?どうして?という思いが続いている。
ダチョウ倶楽部の御三方はベテラン勢であって、何を今さら悩むことなどあるのか?と…。
先週もドリフの番組に出てコントしている姿を見たばかりだっただけにショックで…。
私はダチョウ倶楽部のファンではないですけど、私が小学生のときから彼らがテレビで奮闘している姿を見てきました。おでんコントや熱湯風呂……私は何事も疑うことを知らないピュアな小学生でしたから、彼らのネタのどこが面白いのかが全くわからず…。「上島さんは嫌がってるじゃん!」って信じてて。
でもいつの頃からだろう?
「押すなよ!押すなよ!」は
「押せ!」の合図
というようなお笑い界の『お約束』をスタンダードにして世間に認識させたのはダチョウ倶楽部だと思います。それをリアクション芸人の出川さんがより一層広めた?
このカラクリを知ったころから、「目に見えてるものだけを信じちゃダメなんだ」って、私もピュアじゃなくなったのかも???
大ファンじゃなくても彼らのネタは誰もが知っていて、気づけば「コレってダチョウ倶楽部のネタじゃん!」って言って、みんなでケラケラ笑ってその場が和むことがよくあります。
よくあるのが…
会社で本来の業務とは直接関係のない雑用的なポジションの “〇〇委員” とか、社内イベントの担当とかを課内から選出するときに、始めはみんな周りの様子をうかがいます。静かな中で「ハイ、私やります!」と、この状況が面倒になって私が手を挙げると、他の誰かが気を使って「イヤ、自分がやってもいいです」と名乗り出ます。そうなると「私も!」「僕も!」となって全員が挙手してしまって、
「コレってダチョウ倶楽部じゃん!」
「どうぞ、どうぞ(笑)」
さすがに社内で竜ちゃんポジションの人はいないから仕事を誰か1人に押しつけることはないけど、みんな笑顔で前向きな気分で話を進めることができます。
仕事は楽しくした方がイイ!
ダチョウ倶楽部のおかげです。
上司からムチャ振りされている後輩を見ると、1対1で険悪なムードになりそうなところを横から「聞いてないよぉ〜!」と声をかけて助け舟を出すようにしてます。立場的に上司の考えもわかるし、指示された後輩の「めんどくさ〜!」っていう気持ちも分かるので。
モヤっとしたことを1人で抱え込まれるより、吐き出せる環境を作るのに「聞いてないよお〜」は結構使えるんだが。
ダチョウ倶楽部のネタは、案外、ビジネス向きなんじゃないのかい?
ずいぶん昔、娘が小学3年生くらいの頃、大分県別府にある温泉へ出掛けたときの話。
大浴場で頭にタオルを巻いてる人の姿に憧れた娘。「そーだね〜、髪の毛が湯船につかないように頭にタオル巻いてた方がイイよね〜」と適当に応えながら、先に湯船に浸かっていると
「ママ〜!」
と呼ぶ声が。振り向くと……タオルでほっかむりした娘が立ってて
爆笑!!
違うよね?したかったのは、そういう巻き方じゃないよね?
それは竜ちゃんだよ。
あなたは竜ちゃん???
左 : 憧れの巻き方、こうなりたかった!
右 : でもこうなっちゃった⤵️
娘はウケたのが嬉しかったのか恥ずかしかったのか、「〇〇(自分の名前)は竜ちゃん」と笑いながら数回つぶやいてました。
でも…ホンモノの竜ちゃんが居なくなったら、この話だって面白くないじゃん!
なんで?なんで?と、考えながらも納得できないまま数日が過ぎてしまったけど、昨日の肥後リーダーと寺門ジモンさんが発表したコメントを読んで、分からないけどこの現実を受け入れて前に進もうと努力している様子がうかがえて涙が出てきました。
特にリーダーのコメントがすごく温かくて泣けます。
何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も1ミリも笑えない、しくじりをしました。 でも、それが上島の芸風です。 皆で突っ込んでください。 「それ違うだろ!」 「ヘタクソ!」 「笑えないんだよ!」 と地面でも蹴ってください。 上島は天国でジャンプします。 皆様もジャンプして下さい。 そして、上島の分、3倍笑って下さい。 皆にツッコまれる、それが上島の芸風です。
多分、上島さんを諦めることができない日本全国の方々も肥後リーダーのコメントから「ああ、そういうことなのかな…」と、いったん事実を飲み込むことができたと思います。たとえ本当のところはそうじゃないとしても。
ヤーッ!
どんな悲しいことがあってもみんなでクルリンパ!
そうですね!竜ちゃんが繰り出したギャグは私たちの心の中に、記憶に刷り込まれてます。
みんなでクルリンパ!
よくわからないけど元気出ます。
上島竜兵さんのご冥福をお祈りします。